ほっかほっか亭とほっともっとの違いを徹底比較!メニューや味も解説
「ほっかほっか亭?それともほっともっと?」と検索しながら、どっちを選べばいいのかモヤモヤしているあなた。
名前が似ているから混乱しやすいけれど、実は違いが結構あります。
本記事では、唐揚げ弁当やチキン南蛮弁当など、実際の具体メニューでも比較して、あなたの“今日の選択”を後押しします。
ほっかほっか亭とほっともっとは「別のチェーン」
まず、結論をハッキリさせましょう。
ほっかほっか亭とほっともっとは、運営会社もブランド戦略も異なる、別の弁当チェーンです。出典:ウィキペディア
両者は“ほか弁スタイル”という点で共通性がありますが、2008年以降、それぞれが独立したブランドとして展開しており、名称やロゴ、サービス設計、メニュー構成に差異があります。
だから、近くに「ほっかほっか亭」があっても、「ほっともっと」が無い地域も多く、逆に「ほっともっと」のみ展開しているエリアもあります。
あなたが「どちらかに行こうかな」と思ったとき、この前提をまず押さえておくと迷いが半分減ります。
なぜ違いが生まれたか
ではなぜ「ほか弁」感覚で一緒にされがちなのに、別ブランドになったのか。
その背景には、主に次の3つの理由があります。
理由1:歴史的分岐とブランド分裂
もともと「ほっかほっか亭」は全国多数の店舗を展開していました。
その後、東日本・九州を中心にフランチャイズ展開を手がけていた株式会社プレナスが、本部との契約関係で紛議を抱え、2008年に契約解除。
さらに、独立して「ほっともっと」ブランドを立ち上げました。
この歴史的経緯が、ブランドを別方向に分ける最初の原因です。
理由2:商標・訴訟・法的区分
独立後、ほっともっと側とほっかほっか亭本部との間で商標使用料や使用権を巡る法的な争いが起こりました。
最終的には最高裁でプレナス側の一部上告が棄却され、商標料支払いが確定する裁定が出ました。
この裁判結果が、両チェーンが明確に“別物”であるという制度的根拠を補強しました。出典:コーポレートリーガル
理由3:ブランド戦略・差別化方針
両者が別ブランドになってからは、それぞれ独自路線を打ち出しています。
例えば、
- ほっともっと:調理効率や提供スピードを重視する方向性。定番から季節限定まで積極的に新商品を出し、タレやソースで特徴をつけることが多い。
- ほっかほっか亭: “作りたて感”“あたたかさ”“地域密着感”を重視する店舗も多く、定番を守りつつも、近年は味変や期間限定商品の導入も進めています。
このような戦略の違いが、同じ“ほか弁”というカテゴリの中でも、消費者にとっての体験差を生みます。出典:Yahoo!知恵袋
具体例(唐揚げ弁当・チキン南蛮など)で比較
理由を理解したうえで、具体メニューを比較しながら「じゃあ結局どっちを使うか」の判断材料を整理します。
メニュー比較:唐揚げ弁当・チキン南蛮弁当など
ほっかほっか亭の唐揚げ系メニュー
- 唐揚弁当(4コ/5コ):オリジナルのゆずしょうゆ付き。4個で640円、5個で710円。
- のり唐揚弁当:のり弁に唐揚を1個プラス。590円(税込)で提供。
- 塩唐揚弁当シリーズ(復活・リニューアル):2024年12月から再発売。塩麹に漬け込んだ唐揚をスパイスで味付け。4コで640円、5コで710円など。
※ 2025年10月時点の金額
これらを見ると、ほっかほっか亭は唐揚げジャンルにおいて、味のバリエーション(塩味、ゆずしょうゆ)を意識しながら、定番を押さえていることがわかります。
ほっともっとのチキン南蛮(および揚げ物)メニュー
- チキン南蛮弁当:胸肉に衣をつけ、揚げた後、甘酢ソースとタルタルソースをかける形式。おかずのみだと価格差あり。
- ほっともっとのこだわり:鶏肉は脂っぽくなりすぎないよう胸肉を中心に使い、小麦粉+でんぷんの衣で“冷めても食感が残るように”設計。南蛮ソースは甘酢+レモン・玉ねぎ要素を取り入れ、味の厚みを工夫。
- チキン南蛮の歴史と人気:ほっともっとでは1980年代からチキン南蛮を弁当化し、九州由来の味をベースに全国展開。
このほか、ほっともっとでは唐揚げ単品メニューや各種“揚げ物コンビ”も多用されており、揚げ物ジャンルのラインナップが豊富です。
判断基準 | ほっともっと向き | ほっかほっか亭向き |
---|---|---|
スピード重視/混雑時にも待ちたくない | ○(保温ショーケース導入傾向) | — |
店が近くにあるかどうか | ○(展開数多め) | ○(地域によってはこちらのみ存在) |
見た目・具材のバランスが気になる | ○(最近はメニュー刷新も) | ○(伝統的構成を残す店も) |
比較して感じること
唐揚げが好きなら、ほっかほっか亭の「唐揚弁当」や「塩唐揚弁当」がおすすめ。
ゆずしょうゆや塩麹風味など、味に個性が加わっていて、飽きにくさを感じられます。
チキン南蛮を食べたいなら、ほっともっとのチキン南蛮弁当は王道で、ソースとタルタルの組み合わせを楽しめる一品。
甘酢とクリーミーな味のバランスが魅力です。
味の違いより「近さ」「提供スピード」「待ち時間」が選択を左右することも多く、あなたがどちらのチェーンに近ければ、まずその選択肢を試してみるのも手でしょう。
あなたならではの基準を持とう
最終的には、こう考えると決めやすくなります。
- “揚げ物ジャンルで選ぶ”なら:唐揚げ派ならほっかほっか亭、チキン南蛮派ならほっともっとをまず試してみる
- “近さ・行きやすさ”を重視するなら:あなたの生活圏にあるチェーンを優先
- “味変を楽しみたい・定番で飽きたくない”なら:両方をローテーションで使うのもあり
ですので、「今日はガツンと揚げ物を食べたい」なら、唐揚げの厚みある “ほっかほっか亭”。
「甘酢でさっぱりしたものがいい」なら “ほっともっと” を選ぶという感覚がいい妥協点になります。